「道場訓」について

「道場訓」について

空手道修行の最後の目標は世界の人類が等しく願望する所の人間尊重に基づき、社会が豊かで平和になること、その環境作りに、空手道の真髄である「心」、「技」、「体」一如の完全なる体究練磨によって人格を完成し社会に協力することである。
「空手に先手なし」とは単に受けて立つことではなく戦わずして勝つことである。武術的に誤った先入観を排除し、「先ず其の心を正し」て、「空手に先手なし」という道場訓をわが心の問題として真剣に取り組もう。
稽古始めに十五分の座禅修行に取り組んでいるのは「先ず其の心を正し」てしかる後に「空手に先手なし」という哲理を心技体の体究練磨から実践活動に生かすためである